大人でも感染します。一度感染して治っても、繰り返しかかることがあります ..


まず溶連菌は正式には溶血性連鎖球菌の略ですが、そういう名前の細菌が主にのどに感染して、のどが痛くなったり、熱が出たり、場合によっては体や手足に発疹がでたり(猩紅熱といいます)します。あまり咳や鼻水は出ません。口の中が特徴的で、舌が苺のように赤く、ぼつぼつしてきます(はじめは白くなります)。扁桃に膿がつき、のどはかなり赤くなります。出血斑という赤いぼつぼつが口の奥にみられたり、首のリンパ節が腫れることも多いです。とびひの原因ともなります。


今回はそんな「大人の溶連菌感染症」の特徴について、原因や治療、症状の特徴やどれくらいうつりやすいかまで、わかりやすく解説していきます。

ファロム(ペネム系抗菌剤)
:重症(院内)感染のときの第一選択薬(上述「難治性細菌への抗菌剤」「切り札、伝家の宝刀的な薬」)。当院では、まず使う場面がありません。 (伝家の宝刀は抜かない、のがよいと考えます)

クラリスロマイシンなどのマクロライド系は耐性の可能性があります。

・ピボキシル基を有する抗菌剤(セフカペンピボキシル(フロモックス)セフジトレンピボキシル(メイアクト)、セフテラムピボキシル(トミロン)、テビペネムピボキシルなど)
:低カルニチン血症(小児で低血糖、痙攣、脳症を起こす)の副作用あり。テビペネムピボキシル(オラペネム)は7日間までの処方制限あり

治療4, 5)
ペニシリンG(バイシリンG®)が第一選択であったが、現在国内で流通していない。そのため、現在は、アモキシシリンを第1選択とする。ただし、EBウイルスによる伝染性単核球症(GAS咽頭炎と症状・所見が似ている)の場合、高率に皮疹を起こすので、注意して使用する。ペニシリンアレルギーがある場合にはクリンダマイシンを使用するが、即時型反応でなければセファレキシンを検討してもよい。日本ではマクロライド耐性溶連菌が増加しているのでクラリスロマイシンやアジスロマイシンは使わない。咽頭炎にレボフロキサシンや広域セファロスポリンを用いる意義はない。難治性、再発性の場合、扁桃周囲膿瘍などの重症例を疑う場合は、感染症コンサルトを考慮する。

溶連菌による急性咽頭炎を抗菌薬で治療すれば、リウマチ熱は防げます。急性糸球体腎炎は咽頭炎でも膿痂疹でも起こす可能性があり、抗菌薬で治療しても防げません。溶連菌感染後は1ヶ月くらい、むくみや血尿、高血圧などの症状に注意が必要です。

細菌は人間の都合に合わせてくれません。細菌は「この子は保育園に行ってるから手加減してやろう」なんていうことはなく、「どうにかして生き延びよう」とするものです。抗菌剤は適切な量を適切な回数使うことも大事なことです。


クラリスロマイシンやレボフロキサシンなどは効果が弱めで、耐性菌も増えているため積極的には推奨されておりません。 合併症

今年度の冬は異常に増えている「溶連菌感染症」。子供の病気とばかり思われがちですが、実は大人も溶連菌感染症になることは十分あります。そして、大人の場合、さまざまな合併症を引き起こすこともあるのです。

・クリンダマイシン1回300mg 1日3回(βラクタムアレルギーの場合)

例えば、喉の急性細菌性咽頭炎(ほとんど溶連菌が原因)と急性細菌性中耳炎(主に肺炎球菌、インフルエンザ菌が原因)は、どちらも抗菌剤アモキシシリン(当院はワイドシリン)が第一選択薬です。効果の関係から、前者と診断したら処方量を「体重あたり30mg/日」、後者でしたら「体重あたり40-50mg/日」と変えています。

[PDF] 亀田感染症ガイドライン 咽頭炎(version 2)

この感染症自体は抗生剤を飲めばすぐによくなります。しかし、よくなったところでやめてしまうと再発したり、最も問題なのは続発症として、リウマチ熱や腎炎を起こします。発症は2~3週間後です。ですから、続発症を予防するという点でも溶連菌をしっかり殺しておく必要があります。必要な抗生剤の投与期間は最低10日間です。決められた量をしっかり内服して下さい。そして腎炎というのは見た目ではわかりにくいので、必ず約1ヶ月後に尿の検査を受けるようにして下さい。それ以外にも腎炎の症状が出てきた場合はその時点で受診して下さい。腎炎の症状は、むくみ(浮腫)、血尿(赤ではなく、黒っぽい尿です)、頭痛(高血圧による)などです。

成人の咽頭炎の多くはウイルス性であり、抗菌薬は不要である。特に ..

診察では、喉の検査で溶連菌がいる=溶連菌感染症ではなく、その他の症状も含めて総合的に診断します。

日本ではマクロライド耐性溶連菌が増加しているのでクラリスロマイシンやアジ.

発熱がある、またのどの痛みが強い場合、まず診察を受け、のどの所見より溶連菌感染症が疑われたら、のどの細菌検査をうけます。これはのどに綿棒のようなものをいれ、細菌をとってくる方法です。即時反応というものがあり、溶連菌だけをみるのであれば30分くらいで結果は出ます。他の細菌が一緒にいるか、抗生剤の効き具合はどうかの検査結果はでるまでに4~5日間かかります。そこで溶連菌がいることがわかった場合、または溶連菌が疑われるときには抗生剤の内服を始めます。必ず決められた量をしっかり飲むようにして下さい。基本は10日間以上です。そして一ヶ月後に尿の検査に来てください。

抗生剤(抗菌剤)の適正使用 (後編) | みうら小児科クリニック

ニュースでも報じられているように、劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)は、A郡溶血性レンサ球菌が傷口や粘膜から体内に侵入すると考えられていますが、実際の感染経路は明らかになっておらず、日頃から溶連菌の感染予防を行うことが大切です。ケガや傷のある方は正しい処置、発熱や強い喉の痛みに対しても治療を受けることはもちろんのこと、自覚できる傷がなくても発症する場合もあるため、短時間で急激に悪化する四肢の疼痛や腫脹・発熱・意識障害等感染の兆候がある場合は医療機関を受診しましょう。

のどの細菌感染症である「溶連菌感染症(溶連菌性咽頭炎)」は、のどの「発赤 ..

溶連菌感染症の診断は、主に臨床症状と迅速抗原検査によって行われます。

のは、原則としてA群β溶連菌による咽頭炎で、その治療は原則としてアモキシシリンで行う。 ..

溶連菌感染症は子どもや若者に多いのですが、劇症型の溶連菌感染症(STSS)は幅広い年齢層に発症し、特に50代以上に多くみられます。発熱や悪寒、筋肉の痛み、吐き気、四肢の疼痛や腫脹などの初期症状から48時間以内に手足の壊死、低血圧、心拍数や呼吸が通常より速くなり臓器不全やショック状態に陥ることもあります。

リンダマイシン塩酸塩として 1 回 150mg(力価)を ..

特に家族間感染は約2~6割程度あると言われています。もし子供が溶連菌と診断された場合には、マスクを着用し飛沫感染を防ぎ、手洗い・うがいも徹底しましょう。

溶連菌感染症の薬物療法は?(薬局)公益社団法人 福岡県薬剤師会

※¹ 厚生労働省「劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)」発生状況について

[PDF] マクロライド系抗生物質製剤 日本薬局方 クラリスロマイシン錠

のどの細菌検査をしても結果を聞きに来られないで、実は溶連菌が出ていたということを何度か経験します。必ず結果を聞きに来られて、溶連菌がいたかどうかなどを確認していただきたいと思います。

1 小児の1日投与量は成人の標準用量(1日400mg)を上限とす

診断には簡易キットを用います。
インフルエンザやコロナは鼻腔から採取しますが、
溶連菌は喉の奥から検体を採取します。

[PDF] 外来での抗菌薬適正使用手引き (成人編 第 5 版 2024.1)

劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)は2024年6月時点で、1999年に統計を取り始めて以降最多の2023年の報告数※¹を既に超えています。