初期脱毛後、半年〜9ヶ月後には2次脱毛と呼ばれる2回目の脱毛期が起こることもあります。 ..
プロペシア(フィナステリド)の使用によってヘアサイクルが整い、それまでの薄毛状態から健康な髪の状態へと移行する過程で、初期脱毛が発生することがあります。ただし、プロペシは毛母細胞に直接作用するわけではないため、ミノキシジルに比べて初期脱毛が起こる可能性は低いとされています。
ミノキシジルと違って、デュタステリドの機序は毛母細胞を直接刺激するわけではありません。初期脱毛は毛母細胞が活性すると起きやすいので、デュタステリドの治療では初期脱毛が起こる可能性は低いでしょう。
ミノキシジルには発毛効果があるので、下から新たな髪の成長がはじまり、その影響から休止期にある髪が押し上げられる形で抜け毛(初期脱毛)が起こります。
ミノキシジルで25%が二次脱毛を経験!仕組みと対処法を徹底解説!
ミノキシジルは早い段階から脱毛に対処でき、副作用リスクも低い利点がある一方で、抜け止まり効果が低い性質も持っています。
ミノキシジルの使用を開始した一部の人で初期脱毛が起き、男女ともに約2~4週間目で初期脱毛が始まることが分かりました。
この2つのメカニズムの合わせ技で、ミノキシジルをやめると脱毛の再開と進行が起こりやすい状況が作られると考えられています。
デュタステリド(ザガーロ)の使用によってヘアサイクルが整い、それまでの薄毛状態から健康な髪の状態へと移行する過程で、初期脱毛が発生することがあります。
ミノキシジルの初期脱毛なし…脱毛期間、経過などについて徹底解説
続いて、AGAおよびFAGA(女性の薄毛)の患者さんがミノキシジルでの治療を開始してから初期脱毛が発生するのがいつ頃なのか見ていきます。
5ヶ月後に一時的に2次脱毛が見られましたが、9ヶ月目にはさらに発毛し、生え際と分け目に大きな効果が得られています。
長期使用でミノキシジル依存症になった毛包は、薬剤がない状態では活力を失いDHTでの攻撃に弱くなるため、比較的短期間のうちに脱毛期に移行しやすくなります。
ミノキシジル内服薬(ミノキシジルタブレット):22.6%(12名) 注入 ..
ミノキシジル外用薬(塗り薬)とミノキシジルタブレット(飲み薬)で数値に違いはあるものの、AGA治療およびFAGA(女性の薄毛)治療のいずれにおいても、ミノキシジルを使用した一部の人で初期脱毛が起き、大半の人は初期脱毛が起きていないことをデータが示しています。
初期脱毛による抜け毛の量は人それぞれで、開始・終了時期も患者様によって異なります。
なぜ初期脱毛が起こってしまうのか、治療を続けやすくするためにもメカニズムについて知っておきましょう。
ミノキシジルによる初期脱毛が起きた人の方が男女共に発毛率が高い
男女ともに塗り薬でも飲み薬でもミノキシジル使用開始後2~4週間目で初期脱毛が始まり、4~8週間目で自然終息します。
【医師監修】 AGA治療でよくある8つの後悔と避けるためのヒント
AGAは、DHT(ジヒドロテストステロン)という物質が頭皮のヘアサイクルを乱すことで引き起こされる脱毛症です。DHTは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが乳頭毛細胞に取り込まれ、5α-リダクターゼ(5α還元酵素)と結合して変換されます。これがヘアサイクルを退行期へと誘導することで、AGAの引き金となります。
代表的なAGA治療薬であるプロペシアやザガーロは、上述した5α-リダクターゼを抑制することでAGAを改善する内服薬の一種です。これに対してミノキシジルは、細胞分裂の活性化によって発毛と髪の毛の成長を促進する外用薬です。
それぞれ明確な違いはありますが、ミノキシジルとこれらの内服薬は作用機序が異なるため併用することが可能です。プロペシア等で進行を食い止め、ミノキシジルで発毛を促すのが効果的なAGA治療となります。
ミノキシジルは女性が使っても大丈夫? 注意点や副作用を詳しく紹介
ミノキシジルには、発毛や髪の成長を促進する作用があります。塗り薬として頭皮に直接塗布することで、毛母細胞が刺激され、細胞分裂が活発になるためです。頭頂部や前頭の薄毛に対して高い効果を発揮することが認められています。
初期の脱毛が終わる時期には個人差がありますが、平均すると2ヶ月から3ヶ月程度 ..
DHTの生成を抑制することで、ヘアサイクル(毛周期)の乱れを修正し、薄毛の進行を遅らせます。この過程で、既存の髪の毛が健康な状態に保たれるため、初期脱毛の発生率は比較的低いと言えます。
ヘアサイクルでは、成長期・後退期・休止期の3つの期間を繰り返して毛髪が生え変わります。 ..
ミノキシジルの使用によってヘアサイクルが正常化すると、元々生えていた細く短い髪の毛は、新しく生えた太い髪の毛に取って代わられます。この過程が、ミノキシジルによる初期脱毛であり、AGAによって弱ってしまった髪の毛が健康な状態に戻るための必要なステップです。
主に発毛が見込める成分は、「ミノキシジル」「フィナステリド」「デュタステリド」の3つ。 ..
ミノキシジルは、米国のファルマシア・アップジョン社(現・ファイザー株式会社)が1960年代に開発した、高血圧症患者向けの血圧降下剤です。
しかし臨床実験中に多毛症の副作用が報告されたため、薄毛治療用に転用されました。1980年代にミノキシジル濃度2%の薄毛治療用の外用薬が誕生し、現在では世界中の製薬会社から、ミノキシジルが含有されている外用薬が発売されています。
ミノキシジルはAGA(男性型脱毛症)治療に効果のある外用薬(皮膚へ直接塗布する薬剤の総称)として、国内で認可されています。ミノキシジル濃度2%~5%のものが主流であり、医師の診察と処方があれば5%を超える濃度のものも使用可能です。
ミノキシジル濃度の高い外用薬は、専門クリニックでの検査や医師の診断がなければ入手できません。含有量が多ければ多いほど大きな改善効果を見込めますが、副作用のリスクも高まるからです。自己判断で使用することは絶対に避けましょう。
【AGA治療】ミノキシジルの真実を皮膚科医が解説 | 美容コラム
初期脱毛の症状は個人差がありますが、ミノキシジルの使用を開始してから約2週間〜8週間後に多く発生し、その後約4週間続くと一般的に報告されています。
育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、病後・産後の脱毛、養毛 ..
初期脱毛に関する不安を解消するために、主要なAGA治療薬である「ミノキシジル」と「デュタステリド」の作用メカニズムを詳細に解説します。
ミノキシジルの初期脱毛は、休止期の髪が脱毛することで起こるもので、個人差はあるものの1~2 ..
ミノキシジルは、脱毛症の治療に用いられる液状の塗り薬です。
もともとは血管拡張効果があることから血圧降下剤として開発されたのですが、体毛が濃くなることが確認されたため、転じて現在では薄毛改善の治療薬に用いられています。
なお、プロペシアやザガーロといった処方箋治療薬とは異なり、一部市販されているのも特徴です。
そんなミノキシジルについて、長坂先生のワンポイント解説も交えて詳しく説明していきます。
[PDF] 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
繰り返しになりますが、初期脱毛は「AGA治療薬が効いていない」サインではありません。初期脱毛は、実際には新しい髪の毛が成長する過程で一時的に発生する現象です。初期脱毛に驚いて治療薬の使用を中断すると、休止期から成長期に移行していた髪の毛が再び短縮されたヘアサイクルに戻り、AGAによる抜け毛が再発する可能性が高くなります。