フォシーガによって尿の量が増え、体から水分が失われやすくなる ..


自動車はガソリンや軽油でエンジンを動かして走ります。
また植物は、太陽の光と二酸化炭素で光合成を行う事で成長するためのエネルギーを作り出しています。
では人間はどうかというと、毎日食べる食事から身体を動かすためのエネルギーを得ています。
そのエネルギーのうちの一つがブドウ糖です。
このブドウ糖は、小腸から吸収されて血管内に取り込まれます。
血管内に取り込まれたブドウ糖は、インスリンの力を借りて細胞内(筋肉等)に取り込まれて身体を動かすためのエネルギー源となります。
糖尿病は、血管内のブドウ糖が多くなり過ぎた(血糖値が高い)状態です。
その原因は、ブドウ糖の元となる食事(特に炭水化物)の摂りすぎや、エネルギーの消費量の低下(運動不足)であると言われています。
また肥満も原因の一つと言われています。
しかし、太っている人(お相撲さんなど)が全てが糖尿病になっているかと言うと、答えは〝NO〟です。
それではなぜ糖尿病になってしまうのでしょうか?
それにはインスリン分泌が関係しています。


もう少し詳しく説明すると、血糖値は、すい臓から分泌されるインスリンの分泌量が減ってしまったり、出なくなってしまう事が原因で上がってしまいます。
冒頭で「ブドウ糖は、インスリンの力を借りて細胞内(筋肉等)に取り込まれてエネルギー源となる」と書きましたが、インスリン分泌が保たれている限り、食事から得たブドウ糖が多すぎてもエネルギーに変換して体内に取り込む事が出来るので血管の中には残りません。
取り込まれたエネルギーのうち余ったものは、脂肪細胞等に取り込まれて結果的に太ってしまいますが、血糖値は上がりません。
糖尿病になってしまった人は、少なからずインスリン分泌が障害されているのです。

2014年に今までの血糖降下薬とは全く作用機序が異なるお薬が発売されました。
それが「SGLT2阻害薬」です。
日本では、アステラス製薬の「スーグラ」というお薬が一番最初に発売されました。
その後複数の製薬メーカーから続々と同系統のお薬が発売されて、今では6成分、7種類のお薬が発売されています。
当院では、スーグラ(アステラス)、フォシーガ(アストラゼネカ/小野薬品)、デベルザ(興和)、ジャディアンス(日本ベーリンガーインゲルハイム/日本イーライリリー)の4種類を採用しています。

上記であげた以外に比較的よくみられる副作用には口渇や便秘、頻尿があります。

スーグラ®︎錠の1型糖尿病患者さんを対象とした国内臨床試験では頻尿4.0%(8例/201例)、口渇3.5%(7例/201例)、尿量増加1.5%(3例/201例)が認められています。

糖尿病だけでなく、高血圧やその他の血管の問題も腎臓に悪影響を与えます。高血圧が続くと、腎臓の血管が圧力に耐えきれずに損傷を受け、機能が低下します。高血圧の管理も、慢性腎臓病を予防するためにはとても大切です。
血圧に関しては をご参照ください。

2型糖尿病患者さんを対象とした国内臨床試験では頻尿8.7%(145例/1,669例)、口渇4.3%(71例/1,669例)、多尿1.9%(31例/1,669例)などが認められています。

スーグラ®︎錠の1型糖尿病患者さんを対象とした国内臨床試験では頻尿4.0%(8例/201例)、口渇3.5%(7例/201例)、尿量増加1.5%(3例/201例)が認められています。


SGLT2阻害薬を内服するとどうしても頻尿、多尿になる傾向があります。 1日当たりの尿量が400~500mL程度増加すると言われています。

高血糖が血管を傷つける原因の一つは、血糖が多くなると血管表面を保護しているヒアルロン酸やヘパラン硫酸からなるゲル状の物質(グリコカリックス)が剥がれ落ちることです。これにより本来は隠されていたはずの血管内皮の表面が露出し障害され、コレステロールなどが血管にくっついて動脈硬化を進行させます。高血圧が続くと、この剥がれ落ちる量が増え、血管の損傷がさらに加速します。これが腎機能低下に繋がり、最終的には透析が必要になることもあります。
糖尿病に関しては、 をご参照ください。
糖尿病と歯周病に関しては、 をご参照ください。

[PDF] SGLT2 阻害薬投与前後の血糖ならびに 尿量変化について

糖尿病と診断されると、不安や戸惑いを感じる方が多いのではないでしょうか。実際に糖尿病は、透析治療が必要になる主な原因の一つです。ただし、適切な治療と生活習慣の改善を始めることで、透析を予防することができます。今からの小さな努力が、未来の大きな変化につながります。

長久手クリニックでは、日本腎臓学会認定腎臓専門医として腎臓病予防を軸に糖尿病治療を行っています。

その根本的な目的は「血管を守ること」にあります。

加来先生に伺うSGLT2阻害薬の脱水予防と飲水に関するアドバイス

多尿・頻尿、体液量減少の症状を説明し、症状が認められた場合には、水分を補給し、主治医に相談するようにご指導ください。また、水分補給の際、スポーツドリンクなど糖分を含む飲み物は、血糖値を上昇させてしまうので避けるよう指導してください。

高齢者への投与は? | フォシーガ | 糖尿病 | ONO MEDICAL NAVI

今までの血糖降下薬(内服薬)は、すい臓に作用して最終的にはインスリンの分泌を促す作用のものが主流でしたので、血糖値は下がりますが食事療法や運動療法を守れない場合には太ってしまう事が問題点でした。
最近の内服薬では、体重が増えない、もしくは増えにくいというものも有りますが、体重が減るという内服薬は有りませんでした。
しかしこのSGLT2阻害薬はちょっと違います。
服用により体重が減ります。
個人差はありますが、だいたい3kg程度は体重が減ると言われています。
ですから、食事や運動療法が十分に出来ない方でもある程度効果は現れます。
私は、このお薬を服用しながら食事・運動療法をきちんと実践出来たおかげで10kg程度の減量に成功した症例を経験した事があります。
ちなみにHbA1cは1%程度下げてくれます。

どちらがあなたに向いてる?SGLT2阻害薬(フォシーガ)とGLP-1

慢性腎臓病は、尿の異常が早期の兆候となり、症状が進行するまで気づかれにくいことが特徴です。
腎臓は血液から老廃物をろ過して尿を作る重要な役割を果たしています。
さらに腎臓は尿を作るだけでなく、血圧を調整するホルモンや赤血球を増やすホルモンを分泌したり、骨を健康に保つためのビタミンDを活性化するなど、重要な役割を担っています。
腎臓の機能が低下すると、血圧やミネラル(ナトリウムやカリウムやカルシウム)や貧血の管理が難しくなり、全身に影響を与えることになります。
腎臓の機能が悪化(慢性腎臓病(CKD)が悪化)するにつれ、ことが知られています。
健康診断や他のクリニックで腎機能障害が指摘された方は、 もご参照ください。
健康診断や他のクリニックで尿蛋白や尿潜血などの尿検査の異常が指摘された方は、 もご参照ください。

という薬があります。 (例:スーグラ、スージャヌ、フォシーガetc).

またこのお薬は、今までのお薬と全く作用機序が異なるため、副作用も全く異なります。
作用機序的に尿中にブドウ糖を排出させるために尿中のブドウ糖の量(尿糖)が増えます。
そのため尿路感染症等の泌尿器感染症が起こる事があるため注意が必要です。
(特に女性に多い)又、尿糖が増える事により浸透圧利尿が働いて尿量も増えてしまうので、頻尿や夜間頻尿の副作用も起こりやすくなります。(1日に約500mLのペットボトル1本分くらいの尿量が増えると言われています。)
私も、実際に投与されていた患者さんで、これらの副作用が原因で余儀なく投与中止された症例を経験した事があります。

SGLT2阻害薬による特に注意すべき副作用:多尿・頻尿、体液量減少

多尿・頻尿、体液量減少の症状を説明し、症状が認められた場合には、水分を補給し、主治医に相談するようにご指導ください。また、水分補給の際、スポーツドリンクなど糖分を含む飲み物は、血糖値を上昇させてしまうので避けるよう指導してください。

我慢しがたい急に起こる強い尿切迫感と頻尿な状態「過活動膀胱」にお困りの方が ..

日常生活では、利尿効果のあるアルコール、カフェイン、お茶のテオフィリンが尿量を増やしますのでほどほどにしてください。塩分やミネラルをとらずに水だけ一生懸命飲むと体に水分を保持できずに頻尿になります。

膀胱炎は女性に多いです。排尿時痛・頻尿・残尿感が代表的な症状です。SGLT2阻害薬が尿路感染症のリスクを上げることが分かっています。

以前、降圧剤によって夜尿が増えることが多いことを2024年1月ブログの、夜尿と降圧剤、でお知らせしました。アダラート、コニール、アムロジンなどカルシウム拮抗薬やフルイトランやアルダクトンAなどの降圧利尿剤で特にその傾向が強いようです。その他にも尿意に影響を与える薬剤があります。糖尿病治療薬のうちSGLT2というグループの薬剤で、尿中に砂糖を排泄する薬剤では尿量が増えます。SGLT2はジャディアンス、フォシーガなど糖尿病治療の最初に投薬されることの多い薬ですが、ビグアナイド、DPP4など他の薬のグループに変えることもできます。足の浮腫をとるルプラックやダイアートなどの薬剤はもちろん頻尿になります。

6 剤の特徴を探ってみると、トホグリフロジンは半減期が短いため早めに効き、夜間の

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

) SGLT2阻害薬にはどんな効果があるの? ◼ SGLT2 ..

頻尿を抑えるのによく用いられる漢方ではよく新聞などで宣伝される八味地黄丸です。映画や観劇の時に内服していくと、途中でトイレを気にせず楽しむことができます。西洋の薬では、膀胱の活動性を低下させるバップフォーなどが用いられ、男性では前立腺肥大を改善する薬剤も用いられます。 頻尿、夜尿、尿漏れ、困りますよね、泌尿器科が専門家ですが、内科にもできることはあるかもしれませんのでご相談ください。(爽心会 心臓クリニック藤沢六会 磯田 晋)