※ SGLT2阻害薬:スーグラ・フォシーガ・ルセフィー・ジャディアンス
あと、SGLT2阻害薬は腎血流量の低下を介し糸球体過剰濾過を改善するという腎保護作用があることがEmpa-Reg Renal試験で注目されています。実際に尿糖排泄量の把握が重要であるため有効性の指標となり、尿糖測定値によって薬を継続すべきか有効性が低いのかを、検討できるのではないかとも考えています。
健康診断などで行われる尿糖検査。陽性だった場合、特に尿糖(4+)などの高い値が出ると不安に感じることもあるでしょう。ここでは、尿糖(4+)のような高値が出たときはどういう状態なのか、また、考えられる原因についてご説明いたします。
編集部:SGLT2阻害薬は尿糖排泄を促進する薬剤ですが、排泄された尿糖の値は一般的にあまり議論の対象にはなっていません。そもそも把握する必要はないのでしょうか。
[PDF] フォシーガ錠を服用される 1型糖尿病の方・ご家族の方へ
加藤先生:尿糖がどのくらい出ているか、SGLT2阻害薬服用患者を中心に402件のデータを見てみたところ、そのうち98件、24%が5,000mg/dL以上の尿糖を計測しました。一番高かったのは8,870mg。どういう人が異常に高値だったかをみてみると、やはり血糖コントロールが悪い人ほど尿糖はたくさん出ていました。つまり血糖値が高ければ高いほど尿糖値も高い。そこに相関があるのは事実です。さらなる詳細は現在データをまとめているところです。また、一日の尿糖値の変化をみてみると、空腹時でも尿糖は排泄されており、食後に上昇。特に、食事量が多いと尿糖も増加していました。
尿糖の結果は(-)(±)(1+)(2+)(3+)(4+)で示されます。(-)は尿中に糖分がほぼ含まれていない状態で“陰性”を意味しており、(±)と(+)は尿に正常以上の糖分が含まれている状態で、“陽性”を意味します。(1+)~(4+)の数字は尿に含まれている糖分量の多さを示します。つまり、数字が大きくなるにつれて、尿中の糖分が多いということになります。
アストラゼネカのバイオファーマ研究開発担当エグゼクティブバイスプレジデントであるMene Pangalosは次のように述べています。「本承認は、慢性腎臓病の患者さんの予後を改善するという当社の目標の実現に向けた重要な一歩となりました。当社は、フォシーガのような新薬によって標準治療を向上させるとともに、時に患者さんを衰弱させ、生命を脅かす慢性腎臓病の予防および早期診断にも取り組んでいます」。
第Ⅲ相DAPA-CKD試験においてフォシーガは、CKDステージ2~4、かつ尿中アルブミン排泄の増加を認める患者さんを対象に、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEi)もしくはアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB) との併用で、腎機能の悪化、末期腎不全 への進行、心血管死または腎不全による死亡のいずれかの発生による複合主要評価項目のリスクを、プラセボと比較して、39%低下させました (絶対リスク減少率 [ARR]=5.3%, p 9。フォシーガの安全性と忍容性は、これまでに確認されている安全性プロファイルと一貫していました。
尿糖(糖尿)の解説 ー 尿糖 プラス 1+ 2+ 3+ 4+ の意味とは
アストラゼネカの子会社であるアストラゼネカ株式会社は、2013年、フォシーガに関して、小野薬品工業株式会社 と日本におけるコ・プロモーション契約を締結しました。本契約に基づき、小野薬品工業株式会社はフォシーガの日本における流通および販売を担い、アストラゼネカ株式会社と2型糖尿病、1型糖尿病および慢性心不全においてコ・プロモーションを実施しています。両社は慢性腎臓病においてもコ・プロモーションを行います。
SGLT2阻害薬服用患者さんへの「尿糖測定マネージメント」の有用性
CKDは、腎機能の低下を伴う重篤な進行性の疾患です(eGFRの低下、あるいは腎臓の障害を示唆する指標の変化、もしくはその両方が、最低3カ月間認められた場合と定義されています 4。CKDを発症する最も一般的な原因疾患は、糖尿病、高血圧、慢性糸球体腎炎です 10。CKDは高い有病率や、心不全や若年死をもたらす心血管イベントリスクの増加に関与しています。CKDの最も重篤な状態は末期腎不全(ESKD)と呼ばれ、腎障害および腎機能低下が進行し、血液透析や腎移植を必要とする状態となります 2。CKD患者さんの多くはESKDになる前に心血管系の原因によって死亡しています 11。現在、日本におけるCKD患者数は、約1,300万人と推定されています 6。
[PDF] SGLT2 阻害薬投与前後の血糖ならびに 尿量変化について
通常、尿糖計は0〜2,000mg/dLの尿糖値を測定できるものが汎用されていますが、近年では200〜5,000mg/dLまで測定できるワイドレンジモデルが登場し、特にSGLT2阻害薬服用者の尿糖排泄状況を確認できるとして期待が寄せられています。
対象は、2014年4月~2018年10月までに東邦大学医療センター大森病院で,糖尿病にお.
編集部:貴院でSGLT2阻害薬服用者に行った尿糖測定結果をみて、どのようなことがわかりましたか?
フォシーガ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
DAPA-CKD試験は、2型糖尿病合併の有無に関わらず、CKDステージの2~4、かつ、アルブミン尿の増加が確認された4,304例を対象に、フォシーガ10mg投与による有効性と安全性をプラセボと比較検討した国際多施設共同無作為化二重盲検第Ⅲ相試験です。フォシーガ は1日1回、ACEiもしくはARBによる治療と併用されました。複合主要評価項目は、腎機能の悪化もしくは死亡(eGFRの50%以上の持続的低下、ESKDへの進行、心血管または腎不全による死亡)リスクでした。副次評価項目は、腎機能の複合評価項目(eGFRの50%以上の持続的低下、ESKDへの進行、腎不全による死亡)、心血管死もしくは心不全による入院、および全死因死亡のいずれかの初発までの期間でした。試験は日本を含む21カ国で実施されました 1。結果は に掲載されました 1。
注意点 | フォシーガ錠 | 小野薬品の薬を使用されている方へ
フォシーガ(ダパグリフロジン)は、1日1回、経口投与のファーストインクラスの選択的SGLT2阻害剤です。研究により、心腎疾患の予防および進展抑制、ならびに各臓器の保護に対するフォシーガの有効性が示され、心臓、腎臓および膵臓の臓器間の基本的な関連性を示す重要な知見が得られました 1,12,13。これらの臓器の一つでも損傷を受けると、他の臓器の機能低下を引き起こし、全世界で主要な死因となっている2型糖尿病、心不全およびCKDを含む疾患の発症につながります 14-16。
尿検査(尿糖)において注意点を1つ! 糖尿病治療薬にSGLT2阻害薬という ..
血糖値が高くなる原因として代表的なものは糖尿病ですが、それ以外の原因による場合もあります。たとえば、食べすぎや薬の影響による一時的な高血糖。さらに、ホルモン異常、などが挙げられます。特に尿糖の結果が(2+)以上を示す場合、たとえ血糖値の上がる食後でも糖尿病が疑われるような高血糖となっている可能性があります。もっとも高い尿糖値を示す尿糖(4+)はさらに高い血糖値であることが懸念されます。
今回の研究の目的は、アルブミン尿を合併した2型糖尿病患者さんを対象として,糖尿病治療薬であるSGLT2阻害
フォシーガは、米国において、成人2型糖尿病における血糖コントロール改善のための食事および運動療法の補助療法として承認され、また、第Ⅲ相 CVアウトカム試験の結果に基づき、標準治療への追加療法で、成人2型糖尿病における心不全入院および心血管死のリスク低下の適応 *を取得しています 12。また、フォシーガは第Ⅲ相 、第Ⅲ相 試験の結果に基づき、2型糖尿病合併の有無に関わらず、 、および として承認された最初のSGLT2阻害剤です 1,13。
4)。 EMPA-KIDNEY 試験(糖尿病患者 46%)では,正常アルブ
“DAPA Care”は、フォシーガの心血管、腎、臓器保護作用を評価する一連の臨床プログラムです。終了済みおよび進行中の試験を含め35,000例以上の患者さんを対象とする35件以上の第IIb/III相試験から構成されており、フォシーガはこれまでに250万患者年以上に処方されています。またフォシーガは、現在、2型糖尿病合併の有無に関わらず、駆出率が保たれた心不全患者さんを対象として有効性を評価するDELIVER第Ⅲ相試験および急性心筋梗塞(MI)または心臓発作発症後の非2型糖尿病患者さんを対象とした第Ⅲ相DAPA-MI試験が進行中です。DAPA-MI試験は、この種の試験では初めてとなる適応症追加を目的としたレジストリに基づく無作為化比較対照試験です。
フォシーガの副作用は?初期症状やダイエットにおける注意点を解説
患者さんから腎臓病の治療として注目を集めているフォシーガという薬についてご相談を頂くことが多くなってきたので触れたいと思います。
フォシーガを使用したダイエットでの注意点は、主に以下の4つです。 ..
健康診断や人間ドックの尿検査で「尿糖は陽性です。」と告げられると、衝撃を受けます。
糖尿病は、「糖尿 + 病気、つまり、尿に糖がおりる病気。」と表記します。
そのため、尿糖の検査は、糖尿病のスクリーニング目的だろうと思う方もみえると思います。
では、尿に糖がおりるとは、一体、どういう状態なんでしょうか?
今回は、尿糖陽性を指摘された方に向けて、医療知識がない方にもわかりやすく、ポイントをまとめて説明していきたいと思います。