クラリスロマイシン力価(含量)はHPLC法により測定。 試験項目, 配合後, 評価基準.
2020年にドラマ化されたアンサングシンデレラの第2話でもクラリスロマイシンDSの味や飲ませ方について触れたシーンが登場しています。
まずは沢井製薬のクラリスロマイシンです。
“クラリスロマイシン=苦い”という思い込みもあって、やはり味見の中でも苦味を感じる薬の味見は緊張します。
今回はお子さんに粉薬を飲ませる上で、混ぜると苦くなる薬についていくつかお話したいと思います。
その定番といえば「クラリスロマイシン」と「カルボシステイン」でしょうか?何故クラリスロマイシンとカルボシステインを混ぜると苦くなるのでしょうか?まずクラリスロマイシン原薬自体が苦く、苦みはキニーネに匹敵するほど強いと言われており、それをマスキングするため塩基性物質のコーティングを施したり、口腔内pH6.8程度では原薬が溶け出さないような工夫がされた製剤が上市されています。クラリスロマイシンとカルボシステインの併用で苦味がでるのは、カルボシステイン製剤が酸性であるため、前述のような製剤的工夫が施されていても酸性条件下で製剤加工が壊れ、原薬が溶け出してしまうためです。
上記のカルボシステインはドライシロップ(DS)や細粒に関してですが、シロップ(S)と混ぜても苦くならないことはあまり知られていません。シロップ剤はもともと、酸性のカルボシステインにpH調整剤を加えてpHを5.5~7.5にしているため苦くならないのです。ですので、カルボシステインをドライシロップ(または細粒)からシロップに変更する事も対策の一つになるでしょう。先発品と後発品では一部多少の違いはあれば大きな差までは無いようです。
上記は薬同士を混ぜて苦くなる例でしたが、次は薬と水以外で混ぜた時のお話です。先ほどのクラリスロマイシンですが、先程と同様の理由でヨーグルト、スポーツ飲料、果汁ジュース、乳酸菌飲料といったものと混ぜると苦みが増します。ゼリーでも酸味のある味では同様です。おススメはミルクココア、アイスクリーム(バニラ・チョコ)、練乳あたりです。クラリスロマイシン以外では同じマクロライド系抗生剤の「アジスロマイシン」でも似たような傾向にありますし、インフルエンザ治療薬の「タミフル(オセルタミビル)DS」は乳酸菌飲料、バニラアイス、リンゴジュースと混ぜると味が変化し飲み難くなります。以上の事は「乳幼児・小児服薬介助ハンドブック」が多数発売されており、薬局に常備しておく事をお勧めします。薬剤師の皆さんには、お子さんの服薬アドヒアランスを向上させるようなアドバイスをする事が求められます。
現在授乳中ですが、 クラリスロマイシン錠200gm「NPI」 カルボシステイン ..
すでに対症療法としてかぜ薬を飲んでおられる場合が多いですが、急性副鼻腔炎とわかった時点からは、細菌に対する薬である、を服用開始します。
さらに、顔面の痛みや頭痛があればを使います。
通常、鼻水の粘り気をゆるめて排泄されやすくするための(カルボシステインなど)を組み合わせて使用します。
構造式:クラリスロマイシン
先発品のクラリスDSに加えて沢井製薬、東和薬品、小林化工(MEEK)の4製剤を用意しました。次の項では、先発品であるクラリスDS10%と後発品であるクラリスロマイシンDSの3種類について、味の違いを説明していきたいと思います。
急性副鼻腔炎は抗菌薬による治療を行います。
慢性副鼻腔炎に対しては病態(病状のタイプ)にあわせた薬物を組み合わせます。
慢性副鼻腔炎にはがよく用いられます。これは14印環という構造を持つマクロライド系抗生物質(クラリスロマイシン、エリスロマイシン、ロキシスロマイシン)を通常量の半量で長期間(2週間から数ヶ月間)服用する治療です。抗菌作用の弱い抗生物質をさらに半量で用いるので長期間服用しても安全です。マクロライド少量長期療法は細菌に対して働くのではなく、鼻・副鼻腔粘膜の慢性の病的状態を正常化し鼻汁や後鼻漏を徐々に改善します。
今回は抗生剤の中でも苦味が強いとされているクラリスロマイシンDSの味見を行いたいと思います。
クラリスロマイシンDSはカルボシステインDSと混合 するとコーディングが剥がれ苦味が生じるため、混合は避けることが望ましい。
薬の味を的確に説明できることは、薬剤師の服薬指導の幅を広げます。
この企画では、現役薬剤師のやくちちが薬を実際に味見して、レビューをします。今回取り上げるのは、抗生剤の中でも苦味が強いクラリスロマイシンDSです。メーカーごとにどのような差があるのでしょうか?
自ら味見をして感じたことを患者さんに上手に伝えましょう。
クラリス DS とムコダイン DS を服用する患児への薬学的管理のポイントは? 疾患名:急性気管支炎
2006 年に発売されたクラリスロマイシン DS 製剤は、懸濁性や苦味のマスキング法に改良を加え、口腔内の pH 6.8 程度の環境下では原薬が溶け出さないよう工夫されている。一方、ムコダイン DS は酸性製剤であるため、クラリスロマイシン DS を同時に服用すると、前述のような製剤加工が施してあっても、酸性条件下で製剤加工が壊れてクラリスロマイシン原薬が溶出し、強い苦味が発現することが知られている[文献 2]。本報告では、苦味発現に関して後発品を含む各製剤を対象とした検討を行っているため参照されたい。
用法),30 mg/kg day(カルボシステイン)1 日 3 回投与よ
急性増悪期でない慢性副鼻腔炎に対しては、がよく行われます。これは日本で開発された治療法で、はじめに難治性の慢性気管支炎に対して行われ、その有効性が高かったため慢性副鼻腔炎の薬物治療にも取り入れられ、そこでも高い有効性が確認された結果、広く行われるようになりました。マクロライド系抗生物質の中でも(エリスロマイシン、ロキシスロマイシン、クラリスロマイシン)にだけこの効果があり、抗菌薬として服用するときに飲む1日量の半分の量を、約3ヶ月程度、長期間続けて服用します。作用について詳しいことはまだよくわかっていませんが、14員環マクロライド系抗生物質には、直接的な抗菌作用のほかに、免疫機能を向上させたり、鼻汁の分泌を抑える効果があると考えられています。
クラリスドライシロップ10%小児用(成分名:クラリスロマイシン)は、主に細菌 ..
クラリスドライシロップの服用性の改善[文献 1]
クラリスドライシロップ 10% 小児用は、発売当初のドライシロップ(1996 年)は、原薬であるクラリスロマイシンの苦味をマスキングするためにワックスマトリックス粒子とし、これに賦形剤や矯味剤を添加して調製した製剤であった。しかし、患児によっては苦味のために服用困難な場合もあり、さらなる苦味の軽減が大きな課題であった。そこで、ワックスマトリックス粒子を高分子皮膜でコーティングした製剤が一部変更申請され、2006 年に発売となった。このような苦味マスキングを行った結果、新製剤は水で服用すれば、苦味を感じにくい製剤設計となっている。しかし実際には、スポーツドリンク等の酸性飲料で飲ませているケースもあり、そのような場合には直ちに苦味が発現するという問題もある。
クラリスロマイシンの系統にはあるデメリットがあります・・・。それは ..
ただし、カルボシステイン自体が酸性であることから、一緒に飲むとクラリスロマイシンなどのコーティーングをはがしてしまい、苦くなってしまうんです。