包括的な最新解析により下肢切断において対照群と不均衡が示されなかった等フォシーガ ..


糖尿病の人とそうでない人と比較すると、足の切断リスクは9.5~14.5倍高くなるという調査結果もあります。
糖尿病の場合、神経障害や血流障害、感染症にかかりやすく治りにくいことなどが下肢切断に至る要因となります。


④の安さも重要です。糖尿病の治療薬は長期間にわたり内服をしなければなりません。最新の薬は高価であり、医療費が高いと治療中断につながることもあります。例えば、メトホルミン1000mgはジェネリックであれば20円/日ですが、下記で説明するSGLT2阻害薬のジャディアンス®︎10mgは約190円/日、GLP-1受容体作動薬のビクトーザ®︎0.9mgは約521円/日とメトホルミンの安さが際立ちます。

また、下肢切断リスクが有意に上昇するのは65歳以上の心血管疾患がある患者だったという報告もあります。a)

有害事象の発現割合は、本薬群で 6.5%(155/2368 例)、プラセボ群で 5.1%(120/2368 例)であり、その

SLGT2阻害薬は、腎臓で糖が再度血管内に吸収されるのを抑えて、尿から糖を排出することで血糖値を低下させます。

SLGT2阻害薬は比較的マイルドな血糖効果作用を持っており、一般的には低血糖発作を起こさない安全な薬です。また、体重を減少させる特徴がある点も利点です。

カナグル開発時の国内の臨床試験では、下肢切断関連の副作用は報告されていませんが、海外の臨床試験 (CANVAS及びCANVAS-R )において下肢切断の発現頻度が高かったことが報告されています。

前述したように、心血管病を減らすことがわかっており、この効果は血糖低下作用では説明できず、薬剤の特性によるものと考えられます。
例えばエンパグリフロジン(ジャディアンス®︎)という薬は、EMPA-REG OUTCOMEという試験で、心血管病の既往がある7028人の糖尿病患者(70%はメトホルミン内服中)に上乗せすることで全死亡を32%減らし、心血管病による死亡を38%減らし、心不全入院を35%減らしました7)

その理由は、特に慎重なモニタリングが行われている場合には、下肢切断リスクが根拠となった論文より低いことが示唆されたからです。


CANVAS program では,カナグリフロジン群において下

③の体重増加がないことも大きな利点です。過体重の患者さんの糖尿病治療において、減量は根幹をなしますが、インスリン治療やSU剤などは体重増加をきたします。メトホルミンは体重増加を来さず、むしろ少し体重を減らすので有利です(ちなみに、下記で紹介するSGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬は両方とも体重を大幅に減らします)。

(フォシーガ®︎)です。この中で最もエビデンスが強いのがエンパグリフロジンで、次がカナ ..

SGLT2阻害薬であればどの薬でもいいのかというと、そういうわけにはいきません。それぞれの種類の中でも、実際に試験で効果を認めなかった薬もあるので、心血管病を防ぐという目的ではしっかりエビデンスがある薬を使わなければなりません。

カナグリフロジンも予後を改善しましたが8)、下肢切断が増えました。

また、重篤な副作用としては、低血糖、腎盂腎炎、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)、敗血症、脱水、ケトアシドーシスがあります。

[PDF] 糖尿病治療薬の比較・切り替えについて 注射薬(付表 ..

利点①ですが、メトホルミンは血糖を下げる効果が十分に高く、用量が増えるほど効果も増え、HbA1c 1.0-2.0%低下させます4)。また、昔から使用されているため長期間使っても重篤な副作用がないことがわかっています(最近出た新しい薬は短い期間のデータしかないので、今後副作用が判明してくる可能性もあるのです)。

また、例えば昔から使われていて現在でもよく使用されるSU剤と比較したUKPDSという試験では、メトホルミンは微小血管病・心血管病・死亡率共にSU剤より少ないという結果でした5)。中国で行われた試験でもSU剤と比較し、下記のように心血管病の発症を減らしており、アジア人でも豊富なデータがあります6)

リスク・動脈硬化を有する糖尿病患者において,SGLT2 阻害薬により下肢切断の

SGLT2阻害薬でエビデンスがあるのはです。この中で最もエビデンスが強いのがエンパグリフロジンで、次がカナグリフロジン、最後にダパグリフロジンです。

エンパグリフロジンは全死亡まで含めて結果を改善させています。カナグリフロジンも予後を改善しましたが8)、下肢切断が増えました。ダパグリフロジンは有意差はつかず9)、その後のサブ解析という後付け解析で有意差がつきました。

このように薬剤によって結果に差が出たのは、それぞれの試験でどのような患者層に薬を使ったかが異なるからだと推測されています。心血管を起こしたことのある患者だけを入れたエンパグリフロジンの方が、リスクファクターがあるだけの群も含めたダパグリフロジンより成績が良く出たのではと推測されています。

[PDF] 糖尿病治療薬 リスクマネージメントガイド <SGLT-2 阻害薬>

このように、のです。
切断を回避するためには、日頃から怪我をしないように気を付けることやフットケアなどによる予防が重要です。

新しいものとしては、腎臓での糖の再吸収を抑えて尿に糖を排泄させるSGLT2阻害薬(ジャディアンス®、スーグラ®、フォシーガ ..


また別の記事で紹介しますが、SGLT2阻害薬は心不全の再発抑制に非常に優れており、心機能が低下した心不全患者では糖尿病がなくても適応になります。他にも、アルブミン尿が出ている慢性腎臓病では腎機能の悪化を抑える作用があり、優先して使用されます。

糖尿病性腎症 SGLT2阻害薬は大ブームとなるのか | AnswersNews

糖尿病の人は、糖尿病ではない人に比べて下肢切断に至るリスクが高くなります。

(CANVAS試験では)足病変ハイリスク患者では下肢切断リスク上昇? ざっくり

2020年3月17日、米国食品医薬品局(FDA)は、2型糖尿病治療として使用されるすべてのSGLT2阻害薬において、術前休薬に関する添付文書の変更を承認した。

当局は、「カナグリフロジン(商品名:カナグル)、ダパグリフロジン(同:フォシーガ)、エンパグリフロジン(同:ジャディアンス)は少なくとも予定手術の3日前、エルツグリフロジン(国内未承認)は少なくとも4日前に休薬する必要がある」とプレスリリースを配信した。また、手術前のSGLT2阻害薬休薬後は血糖値を注意深く監視し、適切に管理すべき、と記している。

「患者の経口摂取が通常に戻り、糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)・その他の危険因子が解決したら、SGLT2阻害薬を再開できるだろう」と当局は付け加えている。

今回の変更の承認理由は、手術により患者がDKAを発症するリスクが高まるためである。DKAの症状は、吐き気、嘔吐、腹痛、疲労感、呼吸困難など。

このほか、SGLT2阻害薬の副作用は各薬剤によって異なるが、尿路・性器感染症、低血糖、急性腎障害、会陰の壊死性筋膜炎、下肢切断リスクの上昇などが報告されている。当局は、重度の腎機能障害もしくは末期腎不全の患者、透析治療中の患者、薬物過敏症患者には、SGLT2阻害薬を使用しないよう求めた。

[PDF] SGLT2阻害剤:なぜ使ってはいけないのか アトピー皮膚炎用剤

なお、ダイエット目的で飲まれるSGLT2阻害薬はジャディアンス、カナグリフロジンの他にもフォシーガがあります。
それぞれの医薬品の違いについてはこちらの記事で紹介しています。
ダイエットに効果的な医薬品に興味がある人はあわせてお読みください。

22) フォシーガ錠(ダパグリフロジン)、承認申請概要(2014 年)

カナグリフロジンの下肢切断リスクは、海外での2型糖尿病患者さんを対象とした臨床試験において確認されました。
この試験では、

また、眼底出血や下肢の壊疽から下肢切断となり、眼科や皮膚科や整形外科 ..

使用において気をつけなければならないことは、この薬は尿路感染症(膀胱炎・腎盂腎炎)や外陰部膣カンジダの頻度を2−4倍高くするということです。これは、尿に糖を出すため細菌が育成しやすくなるためです。このような感染症を起こしやすい人は注意が必要です。

他に起こりうる副作用としては、利尿剤などと合わせて内服すると脱水になりやすかったり、一部の報告では骨折のリスクや下肢切断のリスクが上がる可能性があることです(ただし否定するデータもあり確定していません)。