男性の夜間頻尿にデスモプレシン(ミニリンメルト)を使用している場合は併用 ..
フォシーガ錠の利尿作用により多尿・頻尿がみられることがあり、また、体液量が減少することがありますが、特に体液量減少を起こしやすい患者として高齢者について注意喚起しています。
脱水や糖尿病ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群、脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意してください。
SGLT2阻害薬は血糖降下作用に加え、心腎の保護効果があることが知られおり、単剤では低血糖を起こすリスクが低いこともあり、日本で処方が増えている。一方で、SGLT2阻害薬には、尿路・性器の感染症、多尿・頻尿、脱水、ケトアシドーシス、ケトン体増加などの副作用がともなうことがあり、投薬の中止が必要となることは少なくない。
SGLT2阻害薬の投与が中止された糖尿病患者のうち、中止の理由として多いのは、投与期間に関係なく、「頻尿」であることが、京都府立医科大学の研究により明らかになった。
加来先生に伺うSGLT2阻害薬の脱水予防と飲水に関するアドバイス
研究は、同大学で進行中の後ろ向きコホート研究である「KAMOGAWA-A研究」の参加者のうち、2014年1月~2021年9月にSGLT2阻害薬の投与を開始した糖尿病患者766人を対象としたもの。
SGLT2阻害薬を中止した患者数は、投与の3ヵ月以内に、疲労や尿路感染症を理由に増加する傾向がみられた。また、血糖管理の改善によりSGLT2阻害薬を中止した群を除くと、中止群の患者は継続群の患者に比べ高齢だった(64歳[53~71歳] 対 68歳[55~75歳]、p=0.003)。
フォシーガの副作用として、低血糖(血液中のブドウ糖が少なすぎる状態)が起こることがあります。フォシーガはほかの糖尿病治療薬と比べて低血糖が比較的起きにくい薬ですが、注意は必要です。
自動車はガソリンや軽油でエンジンを動かして走ります。
また植物は、太陽の光と二酸化炭素で光合成を行う事で成長するためのエネルギーを作り出しています。
では人間はどうかというと、毎日食べる食事から身体を動かすためのエネルギーを得ています。
そのエネルギーのうちの一つがブドウ糖です。
このブドウ糖は、小腸から吸収されて血管内に取り込まれます。
血管内に取り込まれたブドウ糖は、インスリンの力を借りて細胞内(筋肉等)に取り込まれて身体を動かすためのエネルギー源となります。
糖尿病は、血管内のブドウ糖が多くなり過ぎた(血糖値が高い)状態です。
その原因は、ブドウ糖の元となる食事(特に炭水化物)の摂りすぎや、エネルギーの消費量の低下(運動不足)であると言われています。
また肥満も原因の一つと言われています。
しかし、太っている人(お相撲さんなど)が全てが糖尿病になっているかと言うと、答えは〝NO〟です。
それではなぜ糖尿病になってしまうのでしょうか?
それにはインスリン分泌が関係しています。
SGLT2阻害薬 安全に使ってその有効性を最大限維持させましょう
A.重症の心不全では心不全患者の心不全悪化による入院理由で溢水による呼吸困難などはよくあることで、ループ利尿薬を投与して症状が軽減したら退院します。このような症例に対して、飲水励行はしません。ただし心不全患者の多くが高齢者(口渇中枢の機能が低下している)であることを考慮すると、飲水量は少なめであっても「こまめな飲水」をしてもらわないと、SGLT2阻害薬の副作用である脱水(とそれに伴う腎機能悪化)、性器感染症、糖尿病性ケトアシドーシスになりやすくなりますので、医師の指示した1日飲水量、例えば冬では1日1.2L程度、発汗の多い夏にはより多め水をのどが乾いていなくても少量ずつ飲んでいただくことになります。具体的に1~2時間おきでしょうか。起床時やお風呂上がりにも飲んでいただきましょう。むくみ(足背部の圧痕性浮腫pitting edema:)、体重増加、息苦しさがあれば飲水量を少なめに、逆に脱水(皮膚の張り:、口腔内乾燥のチェック、爪毛細血管再充満時間≧2秒()など)、体重減少などがあれば多めの飲水を心がけてもらってもよいでしょう。
フォシーガの副作用は?初期症状やダイエットにおける注意点を解説
2014年に今までの血糖降下薬とは全く作用機序が異なるお薬が発売されました。
それが「SGLT2阻害薬」です。
日本では、アステラス製薬の「スーグラ」というお薬が一番最初に発売されました。
その後複数の製薬メーカーから続々と同系統のお薬が発売されて、今では6成分、7種類のお薬が発売されています。
当院では、スーグラ(アステラス)、フォシーガ(アストラゼネカ/小野薬品)、デベルザ(興和)、ジャディアンス(日本ベーリンガーインゲルハイム/日本イーライリリー)の4種類を採用しています。
どちらがあなたに向いてる?SGLT2阻害薬(フォシーガ)とGLP-1
ただし、フォシーガは腎臓(近位尿細管)に働き利尿作用があるため、
就寝前に服用すると夜中にトイレで目が覚める原因となる可能性があり、服用のタイミングには注意が必要です。
副作用 | フォシーガ錠 | 小野薬品の薬を使用されている方へ
A.SGLT2阻害薬後の尿量変化の報告が少ないので、明確ではないのですが、カナグルⓇに関しては初日にプラセボに比し、尿量の増加が認められましたが、この効果は2日目以降には消失したと報告されており、カナグリフロジン、ダパグリフロジン、エンパグリフロジンともに投与1日目には尿量が増加するものの、7日目には投与前と同じになる(7日以内に利尿が消失しているのは確かだがいつ利尿作用が消失したかは不明)という報告もあります。ダパグリフロジン投与後尿中グルコース排泄量は1週間かけて有意に増加し、尿量は、尿中Na排泄量、尿中Cl排泄量は0日目に比し、2日目に増加したものの、7日目には元に戻った。ダパグリフロジン投与後の尿量は7日間にわたり数値的に増加したなど、報告によって異なります。一方、エンパグリフロジン投与後、800~900mL/日の増加がみられた、あるいはエンパグリフロジンの利尿はフロセミド併用によって6週間後も続くことが報告されていますが、これらはいずれもループ利尿薬が併用されています。ループ利尿薬との併用効果は尿中Na排泄量の増加を伴わずに24時間尿量を有意に増加させたことが報告されており、SGLT2阻害薬とループ利尿薬の併用時の尿中Na排泄分画(FENa)の増強は、単剤投与時に比べて4倍以上であったことも報告されていることから、SGLT2阻害薬とループ利尿薬は相乗作用を示すと考えられ、SGLT2阻害薬投与初期及びループ利尿薬併用時には脱水に要注意と思われます。ということでSGLT2阻害薬の利尿作用、Na排泄作用は一過性であるが、薬によってその持続時間は異なるかもしれません。ただしSGLT2阻害薬投与後の尿糖排泄促進作用は持続します。Na利尿は投与初期には認められますが、早期に減弱します。例えばエンパグリフロジン、ダパグリフロジンのNa排泄促進作用は3日以内、7日以内には消失します。
スーグラ®50mg、フォシーガ®5mg、ルセフィ®2.5mg、カナグル®100mg も 205.5 円.
フォシーガを飲むと脱水症状があらわれる場合があります。フォシーガによって尿の量が増え、体から水分が失われやすくなるためです。
過多月経、不正性器出血、月経困難症、下腹部痛、膀胱や直腸への圧迫症状(頻尿 ..
まとめますと投与2日を超えると7日目でほぼ利尿作用がなくなるという報告もあれば、1か月くらい利尿作用が続く症例もあるようです。概してSGLT2阻害薬投与初期にみられた尿量増加は、持続的にはみられないことが多く、SGLT2阻害薬投与時の尿量は飲水量が規定因子となるため、飲水量や回数を過度に増やすことは頻尿や尿量増加につながります。脱水の副作用は8つのRCTのメタ解析で、SGLT2阻害薬群で有意となった副作用の1つであり、発症率も高いため、利尿作用がどれくらい持続するかは重要な問題ですが、今のところ尿量の持続に関する報告は限られています。
第14話 尿路結石(にょうろけっせき)のはなし | 健康コラム
SGLT2阻害薬の利尿作用が持続しないメカニズムについては動物実験ではありますが、髄質の尿素増加とアクアポリン2およびバソプレシンV2受容体のタンパク質発現量が増加してバソプレシンを介した水再吸収によって、SGLT2阻害薬を継続投与すると、その利尿作用は持続しないと考えられています。Na利尿に関しても近位尿細管でSGLT2阻害薬がNaの再吸収を阻害しても、遠位部でNaを再吸収して低ナトリウム血症になるのを防いでいるのだと思われます。ただしブドウ糖については近位尿細管以外に再吸収部位がないため、糖利尿は持続するのだと思います。
今、期待のお薬 vol.2 SGLT2阻害剤 余分な糖を尿から捨てるお薬
SGLT2阻害薬は、読んで字の如くSGLT2を阻害(ブロックする)する事で効果を示します。
SGLTとは、sodium glucose transporterの略で、「ナトリウム・グルコース共役輸送体」と呼ばれるタンパク質の一種の事です。
腎臓という臓器は、体内の不要なものや水分を体外に排出するための臓器で、食事によって体内に取り込まれたブドウ糖は、一度腎臓の糸球体でろ過されます。
しかしブドウ糖は身体にとって必要なものなので、その後全てが再吸収され体内に戻されます。
その再吸収に関わっているのがSGLTです。
腎臓のSGLTには、1と2の2種類が存在します。
再吸収されるブドウ糖のうち、90%はSGLT2の働きによるもので、残りの10%はSGLT1の働きによるものと言われています。
SGLT2阻害薬は、再吸収の大部分に関係しているSGLT2を阻害する事で本来再吸収されるべきブドウ糖を尿と共に体外へ排出し血糖値を下げてくれます。
だいたい1日に60~100g程度のブドウ糖が体外に排出されると言われています。
ちなみに、排出されるブドウ糖のカロリーは、だいたいショートケーキ1個分くらいです。
同じく、保険適応は主に『糖尿病』ですので、ダイエット薬としては使用できません。 お薬の名前としては、
今までの血糖降下薬(内服薬)は、すい臓に作用して最終的にはインスリンの分泌を促す作用のものが主流でしたので、血糖値は下がりますが食事療法や運動療法を守れない場合には太ってしまう事が問題点でした。
最近の内服薬では、体重が増えない、もしくは増えにくいというものも有りますが、体重が減るという内服薬は有りませんでした。
しかしこのSGLT2阻害薬はちょっと違います。
服用により体重が減ります。
個人差はありますが、だいたい3kg程度は体重が減ると言われています。
ですから、食事や運動療法が十分に出来ない方でもある程度効果は現れます。
私は、このお薬を服用しながら食事・運動療法をきちんと実践出来たおかげで10kg程度の減量に成功した症例を経験した事があります。
ちなみにHbA1cは1%程度下げてくれます。
いつまでたってもスッキリしないので、婦人科に行って診てもらった ..
A.フィネレノンはMRAの中では高カリウム血症を最も起こしにくいと言われていますが、やはりMRAなので、高カリウム血症です。投与初期の腎機能悪化initial dippingはSGLT2阻害薬と比べると非常に軽度ですし、降圧作用・利尿作用も弱いので、ARNIのように過降圧や利尿作用による脱水もあまり問題にはなりません。