こんにちは。質問させて下さい。クラリスロマイシンはクラミジアと淋病どちらにも効く抗生物質ですか?よろしくお願いします。


マクロライド系は殺菌作用のある抗生物質です。効果が強いので1回の服用で済むのが特徴。有効成分にはアジスロマイシン水和物などがあり、クラミジア感染症の第一選択薬「ジスロマック」がその代表。
1回服用すれば効果が約1週間持続する薬です。毎日複数回飲まなければならない薬だと飲み忘れの恐れがありますが、ジスロマックは1回の服用でよいため、飲み忘れなく治療できるのが大きなメリットです。


クラミジア感染者と性交渉を行うと、50%以上の確率で感染(男性に比べ女性の方が感染率は高い)するといわれています。また、クラミジア・トラコマティスは、性器の他に、尿道(男性)や咽頭にも感染し、炎症を引き起こします。また、クラミジアに感染していると、HIV(エイズウイルス)への感染率が3~5倍に増加すると言われています。

性感染症とは、性行為・性的接触によって生じる感染症のことです。
症状は、尿道炎・膀胱炎が多いですが、精巣上体炎、直腸炎、びらん・潰瘍、下腹部痛、目の病気(結膜炎・ぶどう膜炎)などが生じます。

梅毒の感染者数は、過去最多ペースで増加しており、淋菌やクラミジアは、男女ともに継続的に多く、尿道炎・子宮頸管炎の原因の大半を占めています。
日本では、梅毒の増加、淋菌の薬剤耐性の問題など、性感染症に関する問題が数多くあり、患者数は高い水準で維持されています。

風邪を引いていないのに、喉の痛み、咳や痰が続くといった場合でも、性感染症が原因となっている可能性があります。
性感染症はご自身だけでなく、パートナーに影響を及ぼします。
また、妊娠中の女性が梅毒・カンジダ・クラミジアなどへ感染していると、生まれてくる大切な子供に感染させてしまうリスクがあります。

少しでも疑わしいエピソードや症状がある場合、医療機関へ受診して、検査を受けましょう。
当院では、性感染症の検査から治療までを一貫して行っています。

性感染症に関して、種類から治療法まで、認定内科医である院長が、分かりやすく・詳細に解説していきます。

抗生物質クラリスロマイシンとは?効果・飲み方・副作用などを解説

淋菌やクラミジアの検査をしても陰性なのに、排尿時痛や陰部に症状がある場合、マイコプラズマ・ジェニタリウムに感染している可能性があります。

妊娠中や授乳中の場合にはクラリスを使用できないわけではありませんが、気軽に内服できるわけでもありません。妊娠中に高容量のクラリスを投与すると胎児に心血管系の異常、口蓋裂、発育遅延等の異常が生じる可能性があると動物実験にて報告されています。また、クラリスは母乳にも移行します。病気の種類に応じて、治療を行うメリットと治療を行わないデメリットを比較・検討し、担当医と十分に相談して治療に当たりましょう。

検査を行い、淋菌性尿道炎が否定され、非淋菌性尿道炎と診断された場合には、テトラサイクリン系、マクロライド系、ニューキノロン系の抗菌薬による治療が始まります。非淋菌性尿道炎の原因菌として、よく知られているクラミジアに対して有効と考えられている抗菌薬は、マイコプラズマにも基本的には有効です。しかし、ニューキノロン系の抗菌薬の効力が、テトラサイクリン系やマクロライド系の抗菌薬に比べてマイコプラズマに対してやや劣るという報告もあるので、医師の判断が重要になります。今までの日本からの報告を見てみると、アジスロマイシンの1000mgを1回投与した場合のマイコプラズマの除菌率は80%台です。クラリスロマイシンにおいては、1日400mgを7日間投与したところ9例中8例においてマイコプラズマが除菌されたと報告されています。このようにいくつかの報告はあるものの、マイコプラズマに対する抗菌薬の投与量、投与期間の検討は十分とは言えず、今後多数例を対象とした臨床研究が行われることが期待されます。現時点で、日本において保険適用となっている具体的な治療方法は3つで、ドキシサイクリン1日100mgを2回 (7日間)、アジスロマイシン1000mg単回投与またはクラリスロマイシン1日200mgを2回 (7日間)となっています。マイコプラズマが治癒したかどうかの判断は、自覚症状の改善や尿中の多核白血球の消失などによって行われます。マイコプラズマによる尿道炎は、症状が長く続くことや再発しやすいことがわかっているため、治療後2-4週間経過してからの再検査が推奨されています。また、抗菌薬が効かない耐性菌が原因の場合には、症状がなかなか改善しないことがあり、治療中であっても効果を期待できる抗菌薬への変更が必要になります。マイコプラズマの治療は、自分の症状が改善したら終わりではありません。パートナーも同時に治療をしないと、再度感染してしまう可能性があります。マイコプラズマが女性に感染した場合には、子宮頚管炎から卵管炎、腹膜炎へと進行し、不妊症や子宮外妊娠の原因になる可能性もあるので注意が必要です。マイコプラズマを予防するためには、性行為の時にコンドームを正しく使うことが重要です。ただし、マイコプラズマはキスでもうつりますし、コンドームを使用するだけでは確実に予防できるわけではありません。症状に気付かない人も多いので、気になる場合には医療機関で検査を受けて確認してみてください。また、不特定多数の相手と性行為をしたり、キスをすると感染するリスクが高くなるので控えるようにした方がよいです。ただし、マイコプラズマはキスでもうつりますし、コンドームを使用するだけでは確実に予防できるわけではありません。症状に気付かない人も多いので、気になる場合には医療機関で検査を受けて確認してみてください。

マクロライド系の抗菌薬には、があります。クラミジアの細菌に対して高い抗菌作用を持つため、クラミジアの治療に使われることが多いです。特に胃酸の影響に強く1回の服用でも持続性のある「ニューマクロライド系」のアジスロマイシンやクラリスロマイシンが最もよく選択されます。

ニューマクロライド系の薬のメリットは、ことです。マクロライド系の薬は苦味が強く、スポーツ飲料やジュースなどで服用すると苦味が増すため水やぬるま湯での服用が推奨されます。副作用として吐き気や下痢、腹痛などの症状が現れる可能性があります。


回に分けて経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 〈ヘリコバクター・ピロリ感染症〉

その他の性感染症では、性器クラミジア・淋菌がここ数年で微増しております。
性器ヘルペス・尖圭コンジローマは、横ばいです。
いずれの性感染症も、感染者数は高い水準で維持されています。
今後なんらかの要因がきっかけとなり、梅毒のように爆発的に患者数が増加する可能性は考えられます。

特に胃酸の影響に強く1回の服用でも持続性のある「ニューマクロライド系」のアジスロマイシンやクラリスロマイシンが最もよく選択されます。

以前は、細菌とウィルスの中間に位置する微生物と言われていましたが、最近はグラム陰性球菌に類似した細菌として分類されています。しかし、他の細菌と違って、クラミジアは独特の増殖形態を持ち、生きた細胞内に侵入し、細胞質内で分裂増殖を行います。

性感染症 Sexually Transmitted Infection

一般的な感染症であれば、服用開始から2~5日程度で症状が改善してきます。
ただし、症状が良くなったからといってすぐに服用を中止してはいけません。症状をしっかり改善し、かつ耐性菌の発現を防ぐためには一定期間服用を続けなければいけません。
したがって、重篤な副作用などがない限り、処方されたクラリスロマイシンは飲み切るようにしてください。

「性病」とも呼ばれています。濃厚な接触、粘膜同士の接触によって感染する様式 ..

クラミジアの治療に使われる薬は、病院からの処方箋がなければ購入できません。抗菌薬を個人輸入で入手することは可能ですが、日本国内で正規に流通している薬とは安全性や有効性の基準が異なります。服用によって健康被害を起こす恐れがあるため、抗菌薬の個人輸入はやめておきましょう。

妊婦の場合はマクロライド系(クラリスロマイシン、アジスロマイシンとなります。

一般的な感染症に対してはクラリスロマイシン1日400mg、非結核性抗酸菌症には1日800mg、どちらも2回に分けて経口で投与します。投与量は年齢、症状にあわせて増減します。またピロリ菌の除菌に用いる場合は他の抗生物質や胃薬と併用して処方されます。

クラリスロマイシン(クラビット、 クラシリッド), ○服用方法 1日400mg(200mg×2 ..

咽頭クラミジアも同時検査する場合や、クラミジアに似た症状である淋病とどちらの感染かを確認する必要がある場合などで検査費用も異なります。

性感染症(性病)の検査・治療|横浜市神奈川区横浜駅から徒歩3分

クラリスに最も特徴的なのは、一般的な抗生物質が効かないマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなどの非定型細菌にも有効であることです。マイコプラズマは肺炎を引き起こすことで有名ですが、皮膚に感染して皮膚に治りにくい傷を作る原因になることもあります。またクラミジアは性感染症の原因となり、外陰部に痛みや痒みを引き起こします。マイコバクテリウムは皮膚の下で膿を作り、ジクジクとした傷を引き起こす原因菌です。これらはどれも稀な病気で抗生物質が効きにくいのが特徴ですが、クラリスは比較的よく効きます。またクラリスが改良される前の薬であるエリスロマイシンには胃酸によって効力が落ちるという弱点がありましたが、クラリスは胃酸の影響をほとんど受けません。体内にしっかりと吸収されるため、1日2回の服用で十分な治療効果が得られます。その他の特徴として、クラリスはアレルギーを起こしにくいとされています。βラクタム系の抗生物質に対してアレルギーがある人でも使用可能です。ただし他の薬と相互作用を起こしやすいので、飲み合わせには注意が必要です。

有効成分, アジスロマイシン水和物, エリスロマイシン, クラリスロマイシン

感染原因は、クラミジアにかかっている人との性行為です。
近年では、オーラルセックス(口を使った性行為)による咽頭感染(のど)も多く、咽頭感染の場合は性器感染(腟)よりも難治性であることが知られています。

アジスロマイシン; クラリスロマイシン; ミノマイシン; ドキシサイクリン; レボフロキサシン; トスフロキサシン; シタフロキサシン

検査を行って、病原体・病気が診断できた場合、抗生物質の投与を行っていきます。
病原体によって効果のある抗生剤が異なるため、しっかりと診断して、適切な抗生剤を使用することが重要です。

性感染症の病原体と使用する抗生剤の一覧を以下にお示しします。

テトラサイクリン系、キノロン系抗菌薬およびマクロライド系抗菌薬のなかの

マイコプラズマとは、セックスやオーラルセックス、アナルセックス、キスなどの性行為によって感染する性感染症のひとつです。マイコプラズマ肺炎という病名を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、肺炎を起こすマイコプラズマと性感染症の原因となるマイコプラズマは違うものです。淋病やクラミジアなどと比べて知名度は低いですが、感染率の高い性感染症として注目を集めています。マイコプラズマは、粘膜同士が接触することによって感染し、尿道炎やのどの炎症を引き起こします。通常は、感染してから約1-5週間経ってから症状が出るといわれています。しかし実際には、男性、女性ともに症状に気付かないことが多く、治療をせずに放置されてしまうことも多いです。もし治療をせずに放置すると、不妊の原因になる可能性もあります。検査では、尿やうがい液、膣分泌物、肛門などを調べます。日本でも2012年から検査が可能になりました。治療では、マイコプラズマに有効な抗菌薬の服用をします。性感染症で尿道炎を引き起こす原因菌は、クラミジアや淋病がよく知られていますが、原因不明の尿道炎の場合にはマイコプラズマの感染を積極的に疑うべきと考えられています。

どうしよう? 妊活前に男性の性病検査は必要? クラミジアってどんな病気?

性感染症の治療においては、パートナーの治療も重要です。
梅毒は患者様のステージ(第1〜3期)によって、投与期間が異なるため、注意が必要です。
淋病では、ペニシリンやレボフロキサシンなどの抗生剤は、耐性が増加しているため、投与は控えたほうがよいとされています。
マイコプラズマ・ジェニタリウムも、薬剤耐性が問題となっており、薬の効果を見て適宜、調整が必要となります。
尖圭コンジローマは、軟膏以外に凍結療法、電気焼灼、レーザー、外科的切除といった治療があります。

併用注意薬の一部について以下に記載します。 薬剤名または食材, 症状

クラミジアと淋菌の両方に感染してしまっているケースが、およそ10~30%あると言われています。そのため、クラミジアと淋菌は同時に検査を行いましょう。