[PDF] 抗生剤をどうやってのませようか? オススメの飲み合わせ


(結果)
・酸性飲料と混ぜた場合 :混合直後から苦味を感じる
・水(中性)と混ぜた場合:混合直後は苦味を感じないが、混ぜて3分経過すると苦味を感じるようになる


粉薬の効果に影響を与える心配がないのは、たしかに、水にとく方法です。なるべく少なめの水にとかして、できれば1回で口に含ませ、ゴクンと飲ませてから水で口直しするのが理想的です。粉薬に何滴かの水を加え、ペースト状にして口の中(ほおや上あご)に塗りつけて水を飲ませる方法もあります。水のかわりに単シロップを使うと飲みやすくなります。私の勤務していた病院の小児病棟では、針のついていないプラスチックの5ml注射器に単シロップを吸って粉薬の包装の中で粉をとかして注射器に再び吸い、子どもの口の中に注射器でそのまま注入していました。子どもは口を閉じて注射器をしゃぶりながら飲んでくれるのでほとんどの場合に成功します。単シロップや注射器は、医師に相談すれば入手できるでしょう。「グレープフルーツジュースにとくとよくない」といわれるのは、高血圧や脂質異常症の薬などのことですが、小児では、ほとんど問題になることはありません。一般的に小児の薬の効果という点ではジュースも大丈夫です。私が思いあたるのは、クラリスロマイシンのドライシロップですが、この薬はもともとひどく苦いので一粒ごとにコーティングされています。かんきつ類のジュースやヨーグルトのような酸性のものでは、コーティングが外れて苦味が出るため、不適当なのです。牛乳であれば、クラリスロマイシンも含め、そのような心配はありません。ミルクも同様です。ただ、飲み物に薬が入っていると変な味に気づいて飲み残すので、なるべく少しの量で溶かし、次に薬の入っていない飲み物で口直ししてあげたほうがよいと思います。

(概要)
「クラリスロマイシン」の小児用製剤(ドライシロップ)は、水のような中性環境下では薬が簡単に放出されない、つまり苦味が現れないように設計されているが、実際に水と混ぜて苦味を感じないかどうか、酸性飲料と比較しながら検証した報告。

「クラリスロマイシン」のドライシロップ製剤は、オレンジジュースやスポーツドリンクなどの酸性飲料で苦くなります。 2024年8月25日

今回はお子さんに粉薬を飲ませる上で、混ぜると苦くなる薬についていくつかお話したいと思います。
その定番といえば「クラリスロマイシン」と「カルボシステイン」でしょうか?何故クラリスロマイシンとカルボシステインを混ぜると苦くなるのでしょうか?まずクラリスロマイシン原薬自体が苦く、苦みはキニーネに匹敵するほど強いと言われており、それをマスキングするため塩基性物質のコーティングを施したり、口腔内pH6.8程度では原薬が溶け出さないような工夫がされた製剤が上市されています。クラリスロマイシンとカルボシステインの併用で苦味がでるのは、カルボシステイン製剤が酸性であるため、前述のような製剤的工夫が施されていても酸性条件下で製剤加工が壊れ、原薬が溶け出してしまうためです。

上記のカルボシステインはドライシロップ(DS)や細粒に関してですが、シロップ(S)と混ぜても苦くならないことはあまり知られていません。シロップ剤はもともと、酸性のカルボシステインにpH調整剤を加えてpHを5.5~7.5にしているため苦くならないのです。ですので、カルボシステインをドライシロップ(または細粒)からシロップに変更する事も対策の一つになるでしょう。先発品と後発品では一部多少の違いはあれば大きな差までは無いようです。

上記は薬同士を混ぜて苦くなる例でしたが、次は薬と水以外で混ぜた時のお話です。先ほどのクラリスロマイシンですが、先程と同様の理由でヨーグルト、スポーツ飲料、果汁ジュース、乳酸菌飲料といったものと混ぜると苦みが増します。ゼリーでも酸味のある味では同様です。おススメはミルクココア、アイスクリーム(バニラ・チョコ)、練乳あたりです。クラリスロマイシン以外では同じマクロライド系抗生剤の「アジスロマイシン」でも似たような傾向にありますし、インフルエンザ治療薬の「タミフル(オセルタミビル)DS」は乳酸菌飲料、バニラアイス、リンゴジュースと混ぜると味が変化し飲み難くなります。以上の事は「乳幼児・小児服薬介助ハンドブック」が多数発売されており、薬局に常備しておく事をお勧めします。薬剤師の皆さんには、お子さんの服薬アドヒアランスを向上させるようなアドバイスをする事が求められます。

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「クラリスロマイシン」のドライシロップ製剤が、オレンジジュースやスポーツドリンクなどの酸性飲料で苦くなることは有名ですが、では「水」で服用するように伝えおけばそれで問題ないかというと、そういうわけでもありません。実は、「水」で服用していても、ある条件が重なると苦味が現れることもあるからです。子どもの服薬において“薬の味”はアドヒアランスに大きく影響しますが、特にしっかりと服用する必要がある抗菌薬治療では薬剤師が手厚くフォローしたいところです。

一番大切なことは、お子様自身が薬の必要性を理解することだと思います。お子様にも「○○ちゃんの体は、今、病気と闘っていて、病気を治すお薬だから飲もうね」と話してあげてください。その上で少しでもお薬を上手に飲めるようにお話させていただきます。

小児科や皮膚科でよく処方されるマクロライド系の抗生物質(クラリスロマイシンやアジスロマイシン)は薬自体がとても苦く、いちご味やパインオレンジ味にコーティングされていますが、それでも苦みが残る、飲み辛い薬です。


クラリスロマイシンDSの子供への飲ませ方 | お薬専門通販のミナカラ

「クラリスロマイシン」のドライシロップ製剤、酸性飲料を避けて「水」で服用させているのだけど、それでも“苦い”といって嫌がられてしまう…どうして?

酸っぱいものと混ぜると急に苦くなります。 スポーツドリンク、 ジュース、 乳酸菌飲料などはNG

お子様が好きなアイスクリームやお茶などに混ぜるのも良い方法ですが、クラリスロマイシンやアジスロマイシンは酸性の飲食物(ヨーグルト、オレンジジュース、スポーツ飲料、乳酸飲料など)に混ぜるとコーティングがはがれ、苦みを直接感じることになるので気をつけましょう。

14.1.3 酸性飲料(オレンジジュース、スポーツ飲料等)で服

「クラリスロマイシン」のドライシロップ製剤は、オレンジジュースやスポーツドリンクなどの酸性飲料で苦くなります。では、「水」で服用するように伝えおけばそれで問題ないかというと、そういうわけでもありません。今回はそんな薬の苦みについて説明します。

[PDF] シロップ用クラリスロマイシン クラリスロマイシン錠

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天然ケイ酸アルミニウム、オレンジジュース、グレープフルーツジュースとの配合により、クラ

また、薬の作用には影響はありませんが、オレンジジュースやスポーツドリンク、乳酸飲料など酸性の飲み物とマクロライド系の抗生剤(クラリスロマイシンなど)を混ぜると薬の苦味が増して飲みにくくなります。お子様に薬を飲ませるときは気をつけてください。

子どもに根負けはNG!工夫をこらして飲ませよう-アイチケット広場

この他にも飲み合わせの悪い飲み物や薬がありますので、薬は水か白湯で飲むようにしてください。どうしても水や白湯では飲みにくい場合には、ぜひ薬剤師にご相談ください。