この中で眠気が出にくい薬はビラノア、デザレックス、アレグラ、クラリチンです。
しかし、実際には眠気・効果の強さ以外にも、即効性や効果の種類、内服の仕方(効果持続時間)や薬価など、その違いは様々ですので、
そのような薬の選択の一助として、直近数年で処方率の高い花粉症の薬をいくつか取り上げ、その特徴を説明したいと思います。
花粉症の薬の副作用で眠くなっているのか、花粉症そのものがしんどくて眠くなっているのか良く分からなくなることさえあります。
特に運転や操縦をされる方にはこれらを処方するようにしています。
ただし空腹時に内服する必要があり(食前1時間前、食後2時間後以降)、食後に内服すると効果が半減するとも言われています。当院では就寝前内服にすることで、この問題点を回避していますが、それでもこの点で内服しにくいと思われる患者さんはおられます。
第1世代の方がくしゃみ、鼻漏に効果がありますが、脳への影響が大きく、副作用である眠気や集中力低下が強いため、現在では多くの場合で第2世代が使用されます。鼻閉への効果はむしろ第2世代の方が高いです。
とはいえ、効果と眠気のバランスが非常に良い薬で、近年は好んで処方されることが多い印象を受けます。
花粉症の薬を内服するにあたって最も気になる点は眠気だと思います。
このようにアレグラは眠気を減らす為の工夫が施されているのです。
では、具体的な花粉症の薬の説明を進めたいと思いますが、途中、薬がたくさん出てきて分かりにくくなりましたら、このイラスト図に立ち返ってみてもらえればと思います。
今回はアレグラの作用や副作用、さらに眠気はどうなのか説明していきたいと思います。 くすりの窓口 医師・薬剤師が選んだ市販薬を紹介.
花粉症による鼻汁、鼻閉、くしゃみ、どの症状にもある程度の効果が望めます。症状が出ている時に症状を抑えるのはもちろんですが、毎年強い症状が出ている患者さんは症状が出始める前に使用すること(初期療法)で、症状を軽くして重症化を防ぐことができるといわれています。
フェキソフェナジン塩酸塩, アレグラ, 眠気・腹痛・めまい・倦怠感, 制限なし
ただし、前述のビラノアと比較すると眠気の出やすさが気になる点となります。
アレグラFX 5つの強み|アレルギー専用鼻炎薬「アレグラFX」
で、眠気が特に強く出るもの(運転できないもの)を紫色の吹き出しで示しました。
アレグラFXは、脳に入りにくい抗ヒスタミン薬なので、アレルギー症状をしっかり抑えるのに、眠くなりにくいお薬です。
市販薬にもあるジルテック(セチリジン)の改良バージョンで、ジルテックよりも特に眠気の出にくさの点で改良されています。
抗ヒスタミン薬に分類されるフェキソフェナジン塩酸塩の主な副作用のひとつに眠気があり、0.1~5%の頻度で報告されています。
一方、ヒスタミンには脳内では覚醒、記憶、学習、自発運動などの働きもあります。抗ヒスタミン薬の成分が脳内に浸透し、ヒスタミンの働きが妨害されると、「眠気」やインペアードパフォーマンスと呼ばれる、眠気がなくとも「判断力が低下」したり、「学習能力が低下」する副作用が起こります。
アレグラ錠60mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
それでもH1 blockerの中では眠気が出やすい薬の1つに分類されますが、
第二世代抗ヒスタミン薬は、第一世代と比べて眠気が弱く、抗コリン作用も少ないことが特徴です。
いわゆる抗アレルギー薬(アレルギーの薬)といえば、必ずといっていいほど処方される薬です。花粉症の症状は、身体に侵入した花粉をきっかけに、アレルギーに関係するマスト細胞からやロイコトリエンなどの物質が放出され、神経を刺激したり、粘膜が腫れることによって起こります。抗ヒスタミン薬はヒスタミンが受容体に結合する前に、先に受容体と結合してヒスタミンをブロックすることでヒスタミンの作用を抑えます。
アレグラドライシロップ5%(一般名:フェキソフェナジン塩酸塩シロップ用) ..
第2世代のなかでも、ビラノア・アレグラ・デザレックスは特に脳内移行率が低く、自動車運転にも禁止・注意の記載がありません。
アレグラやアレジオンなどはOTC薬(市販薬)にもなっていて、ドラッグ ..
以下に示すのは、「鼻アレルギー診療ガイドライン」に記載されている「重症度に応じた花粉症に対する治療法の選択」の表です。花粉症は花粉に対するアレルギー性鼻炎ですので、他のアレルギーに対する鼻炎でも治療方針はおおむね同じです。医師は、この表やそれぞれの薬の効果副作用を参考に、患者さんに対する治療薬を処方しています。
眠気が特に少ないもの(運転できるもの)をピンク色の吹き出しで ..
以下の図は、国内で処方できる主な第2世代抗ヒスタミン薬の一覧です。発売されてから古いものはOTC薬(市販薬)になっています。古いものの方が、後発品(ジェネリック医薬品)も出ており、薬価が安い傾向にあります。(2022年時点)
しかし、抗ヒスタミン薬を飲むとヒスタミンの働きが妨げられ、集中力が低下して眠気に誘われるのです。 ..
アレルギー性鼻炎の薬は、内服薬、点鼻薬などいろいろな種類があります。効果、持続時間、副作用など様々で、アレルギー性鼻炎のガイドラインでも複数の治療薬が提示されています。
アレグラ錠30mg~60mg、アレグラOD錠60mg、フェキソフェナジン塩酸塩DS6 ..
最近販売されたものでは、ビラノア、デザレックス、ルパフィンで、特にビラノアとデザレックスは1日1回で眠気は少なめの薬なので病院で処方されることが多い薬だと思います。
眠気の出やすさと薬の強さは関係ありません。眠気が強いからといってアレルギーの ..
ゾレアは保険適応となりますが、薬剤費が高額なため1シーズンでお薬代だけで30,000円から70,000円(自己負担3割の方)程度かかります。
ただし、高額療養費制度が適応される場合もあります。ご加入の医療保険組合にご相談ください。
しかし病院で処方される薬の中には、眠気のない薬もあります。市販薬に多く含まれ ..
抗ヒスタミン薬の代表的な副作用が眠気や集中力低下です。上述した脳内のヒスタミン受容体占有率が高いほうが眠気が出る傾向が強いです。また逆に効果も占有率が高いほうが強い傾向にあると思います。