アレグラ・エドワーズに関連する映画作品の情報や、その作品を今すぐ視聴できる動画配信サービスを一覧で紹介します。
171,2020年6月号)の内容は,すべてネット配信かTV放映のシリーズ作品となってしまった。当欄の前号で紹介した『ザ・ボーイズ』(20年5・6月号)はその1本である。
こうした空白期を埋めるTVシリーズの中から,格好の番組があった。5月初めからAmazonプライムで配信されている本作である。エピソード数は定番の全10回であるが,初回が46分,残る9話が24~32分と短尺だったので,一気に見終えてしまった。
一般用語の「アップロード(upload)」「ダウンロード (download)」は計算機分野で好んで使われる言葉で,上流ノードと下流ノード間のデータ転送に使われる。古くは主記憶と補助記憶,センターと端末,サーバーとクライアント間で用いられて来たが,最近はWebサイトやFacebook等に情報掲載する場合に「アップロード」,クラウドからデータやアプリを入手する場合に「ダウンロード」がよく使われている。
本作での「アップロード」は瀕死の人間から意識と記憶を抽出し,デジタル的に生成した死後の世界に転生させることを指している。言わば,VR空間での天国だが,初期費用と維持費用によって,住める世界とそこでの待遇が違う。現実世界の人間とはしかるべき手段でいつでも会話できる。近未来の2033年にはこれが実現されているが,現実世界に復帰する逆操作の「ダウンロード」はまだ実現していないという設定だ。
第1話がとてつもなく面白く,ワクワクした。その後のエピソードは,この死後の世界での出来事と主人公のラブストーリーを交えた連続ドラマになっている。最終話のラストが物足りないが,これはシリーズ2に繋げることを意識してのものだろう。
監督・脚本はTVシリーズの常道で,各回で異なるが,原案のグレッグ・ダニエルズが多くの回を担当している。TV業界で活躍してきた脚本家のようだ。主演は,交通事故で早死にしたネイサンを演じるロビー・アメル。トム・クルーズによく似たカナダ人俳優である。彼の富豪の恋人イングリッド役はアレグラ・エドワーズで,彼女は強いて言えば,ハーレイ・クインのマーゴット・ロビーに似ている。ネイサンの恋のお相手は,アップロード世界のお世話係のノラで,シンガーソングライターのアンディ・アローが演じている。エキゾチックな美人で,本作で一気にブレイクすることだろう。
ネイサンがアップロードされたのは,ホライズン社が経営する憧れのVRリゾートホテルの「レイクビュー」で,転生された当人も「アップロード」と呼ばれ,運営会社のお世話係は「エンジェル」と呼ばれている。
以下,近未来描写とVFXに関する当欄の評価である。
■ 第1話で2033年の社会の勤務形態や日常生活が描かれている。見どころは,高速道路走行の様子で,実写の光景の中に卵形の自動運転車が多数走っている(写真1)。近未来のシンボル的存在で分かりやすいデザインだ(写真2)。社内にハンドルやブレーキはなく,利用者(運転者?)は運転せず,ゲームパッドやキーボード操作を行っている(写真3)。車内専用のAIエージェントがいて,彼と会話している。スピード違反取締りの警察はドローンで追跡して来て,フロントガラスに婦人警官が映る。バイクも自動運転であり,人間は特殊シューズを履いて仮想ダンスを愉しめる。かなり快適そうな近未来だ。
あの美しさで今後ほかの作品にも出演していくと予想されるアレグラ・エドワーズ。今後も注目していきたいと思います。
海外ドラマ「アップロード」のイングリッド役である”アレグラ・エドワーズ”についてまとめてみました。皆さんの気になる情報はありましたでしょうか?